公共職業訓練は、就職に必要な技術や技能を身につけるということで、少しでも求職者が早く就職できるよう、能力開発機構、独立行政法人雇用として、各都道府県が行っている職業訓練のことです。
この公共職業訓練には金銭的なメリットがあります。
自己都合で退職しても、公共職業訓練は給付制限が免除されるために、すぐに給付金が受給できます。
さらに公共職業訓練期間が失業保険の給付期間を超えた場合、職業訓練修了まで給付を延長できます。
また、学校によっては失業手当とは別に、通所手当、受講手当、寄宿手当などを受け取れます。
例えば、1日で失業保険の受講手当ての500円、給付金の5,000円、交通費の1,000円を貰えたりします。
どの職業訓練校に通うかで時間や期間は変わってきますが、訓練時間は一日大体6時間~8時間程度ですし、期間としては3ヶ月から2年までと豊富です。
つまり、失業保険での受給期間とあわせて最も長くて2年間、給付金としてもらい続ける事ができる制度です。
時間をかけて手に職をつけたい人にとっては、お得で嬉しい制度なので活用したいですね。
そして最大のメリットは、国が補助金を出してくれるため、無料で自分の能力を開発できることです。
技術専門学校だけでも東京都であれば、16校あります。
福祉関係、事務関係をはじめ、コンピューター、建築、調理師など多種多様なコースが用意されています。
長い期間に考えて広い視野で技術アップできるといいですね。
なお、公共職業訓練を受けた場合、失業保険の受給の手続きが簡単になります。
公共職業訓練受講の場合には認定日が毎月末となり、訓練校側が代行して手続きをしてくれるので、毎回ハローワークに通わずとも失業保険が受け取れます。
就職活動の時間もないために、時間を有効的に使えます。
就職活動は孤独な戦いです。しかし、公共職業訓練を受講すれば、共通の気持ちと目的を持った人に出会えたり、同年代だけでなく幅広い年代の方と交流ができます。
精神的にもずっと楽になります。
出会いは、今後の人生においてのターニングポイントかもしれませんね。